初心者がつくる滝のあるアクアリウム【60センチ水槽】

滝のあるアクアリウムを60センチ水槽でチャレンジしてみたいと思います。

60センチ水槽は大きめなので滝のバリエーションを楽しみながら作れると思います。

2種類の滝作りをご紹介します。

スチレンボードの小川作り

スチレンボードをカットしてシリコンシーラント箱型に接着して組み立てたものを使って作ります。

材料
スチレンボード
シリコンシーラント(防カビ剤のはいっていないもの)
水中ポンプ
水中ポンプ専用ホース
石・砂
鉢底ネット
ろ過材

水槽の横幅のサイズに合わせてスチレンボードで箱を2,3個作ります。

スチレンボードで作る2.3個の箱のサイズ
1個は水中ポンプ用に作るので水中ポンプが入るようなサイズにしておく(横にヒーターが入れるようにしておくと便利です)
残りの箱はろ過材を詰めるために作るので大きさは自由です。

作った箱をすべて並べるようにしますが水中ポンプの箱とろ過材を入れる箱の接続部分は水の通り道を作らないといけないのでカッターで水の通り道を四角にカットします。

水の通り道の大きさはお好みで大きくても小さくても構いません

ろ過材を入れる箱で1番初めに水を通す水の入口の場所もカッターで四角にカットします。

最終的にイメージすると水がろ過材を通過して水中ポンプで上部に吸い上げた水が滝や小川に流れていく感じになります。

図の説明をひととおりご紹介します。⇩⇩


水の通り道をカッターで四角に切りぬいた場所には植木用の鉢底ネットシリコンシーラントで接着します。

魚やごみの侵入を防ぐためにネットは必要になります。

鉢底ネットの貼りつけるコツはカットしたスチレンボードの大きさより一回り大きくカットします。

四角にカットしたスチレンボードのまわりにシリコンシーラントを多めにつけます。

シリコンシーラントの上にネットをのせます。

ネットを少し押さえるとネットの網からシリコンシーラントが浮いてきますのでヘラのようなもので軽く広げると上手く接着できます。

水の入口のネットが完成すると箱をすべて並べて接着します。

次は表面の石垣づくりです。

スチレンボードで作った箱の表面にシリコンシーラントをつけて並べていきます。

大小さまざまな石を使い自然に近いイメージでスチレンボードにつけていきます。

水槽の幅に合わせて箱を作っている場合は端の石が少しでも飛び出ている水槽に入らなくなりますので端の石の取り付けは要注意です。
水槽を横に向けて水槽内で石を付けることがおすすめです。

石は大きさや形など不揃いなので必ず石の間に隙間ができてしまいます。

石の間にはシリコンを流し入れて不自然にならないようシリコンの表面に石と同じ色の砂をかけてから霧吹きで水をかけて手で押さえてなじませます。

霧吹きをした後、再度砂をかけてなじませると砂がより付きやすくなります。

少しの手間で石の間がより自然に見えますし石が取れにくく強化します。

石同士を接着することによってスチレンボード接着の強化補助にもなるので手抜きは厳禁です。

スチレンボードで水中ポンプの上に汲み上げた水を貯める場所を設置します。

水中ポンプが入っている箱の上部に置くスチレンボードの箱作りです。

一応取り外しができるよう上に乗せる箱でのイメージで作ります。

下の箱の上に置いても不自然にならないよう下部の箱より上部の箱が少し小さめになるように作ります。

上に乗せて不自然にならないことを確認したら水中ポンプのホースを通す穴を箱の底に作ります。

水中ポンプには専用ホースを接続して上部の箱に水を上げる長さを図ってカットします。

一度排水ホースが通るか確認してみます。

水中ポンプの排水ホースの通した穴の隙間をシリコンシーラントでしっかりと塞ぎます。

排水ホースが付いたらと箱を上に乗せた状態で箱の表面に石をつけていきます

水中ポンプの入っている箱の上に箱を乗せた状態での石付けをしないと石の兼ね合いで上手く上部に乗らないようになってしまう可能性があるので乗せた状態でおすすめします。

石付けが終わると上部の箱の水の排水口を作るため3,4センチくらいの切り込みを作ります。

切り込みの外側に水の流れを少し先に出すようにスチレンボードで小さな支えを作ります。

水中ポンプの上部の箱に蓋を作ります。

を作る際にも石のかみ合いが合わないと蓋が浮いたままになってしまう場合もあるのでサイズを合わせて蓋をした状態で石付けをしてください。

ろ過材の箱の上部は蓋を作って蓋の上を陸地小川などお好みで作ってみましょう!!

後はろ過材を入れていきます。

ろ過材とは
ウールマットー水中のゴミなどを取り除く
多孔質ろ材ーバクテリアを付着させ水中の有機物を分解
ー水質浄化
水質をきれいに保つため水槽にはろ過材は必要です。

水の吸い込み口から順番にウールマット⇒生物ろ材⇒お好みで活性炭など入れていきます。

シリコンシーラント接着剤の使用があるので水は投入してから最低2回は水の入れ替えを必ずしてください

水の入れ替えが終わると完成です。


スチレンボードの滝作り失敗談

これは余談になりますがよろしければ参考に。

アクアリウムの出来上がりは本当に大満足でした。

3か月位たったころ突然、滝の部分に水が流れて来なくなり滝部分後ろ側のスチレンボードの接着が大きく外れていました。(〇部分の場所)

失敗の原因は滝になる水の流れる部分を石と石の間の接着を怠った場所が数か所あり全体的な接着が完全に出来ていなかったのです。

そのため水は上部に上がっているのですがスチレンボードの外れた部分から水がすべて後ろ側に流れてしまい肝心の部分に水が流れないという悲しい結末になりました。

接着を怠ったことで失敗になり水槽作りをリセットになりました…

接着の手抜きは禁物です

発泡スチロールのブロックやレンガでの滝作り

お次は発泡スチロールのレンガとブロックを使って滝作りです。

前回の失敗を勉強して試行錯誤です。

水槽内メンテナンスなどを考えて今回は外部式フィルターを使いました。

外部式フィルターの魅力
*ろ材をたくさん入れられるので水質がいい状態で維持しやすくメンテナンスの回数を減らせる。
*水槽のレイアウトがしやすくまわりがすっきりとしている。
*水の入れ替えもジョイント1つで可能になりフィルター掃除もとても簡単。
*アクセサリーも豊富で長年愛用できる。

外掛けフィルターなどは使ったことがありますが外部式フィルターは初めてなのでどんなものなのか使ってみるのが楽しみです。

材料
発泡スチロールのレンガ黒
発泡スチロールのブロック黒
カッター
水中ボンドハードタイプ
外部式フィルター
ミストメーカー
半田ゴテ
大きな石
鉢底ネット
シリコンシーラント(防カビ剤の入っていないもの)

発泡スチロールの色
石の色に似たグレーなどありますがカットしたりコテで焼いたりした際に中の色に薄いピンクなどが混ざっているため不自然な色目がでてしまうのであまりお勧めできませんがですと中の色も黒なので自然に見えておすすめです。

前回はシリコンシーラントで接着をしていますが今回は水中でも接着するとなかなか取れない水中ボンドハードタイプを使用します。

まず最初に水槽内にフィルターの排水パイプと吸水パイプの配置を決めます。

配置をある程度予想して決めると吸水パイプの目隠しになるように発泡スチロールのブロックをカットして筒の中に入るよう調整しながらかぶせ高さを出すため2,3段のブロックを水中ボンドで付けます。

吸水パイプの場所は必ず水の通り道を作らないと水が循環しないのでカットして鉢底ネットを水中ボンドで付けます。

排水パイプシャワー式を使用するので配置場所は発泡スチロールのレンガを使ってくぼみをカッターである程度作り細かな場所は半田ゴテでパイプがはまるよう作ります。

排水パイプから流れる場所にミストメーカーが入る位の空洞をカッターで切り込みを入れながらコテで調整して作ります。

ミストメーカーは深さによって霧の出る量が変わるので必ず動作を確認しながら深さ調整してください。

排水パイプの水の流れる場所、いわゆる滝部分を作ったレンガの高さを作るためレンガの下に奥行を少し控えたブロックの半分を水中ボンドで接着させます。

後は自分の見た目のイメージでまわりにブロックを配置します。

ヒーターなど入れる場合は吸水ポンプあたりのくぼみを使って入れると水の流れもあるのでいいと思います。

私のイメージは滝の両側に陸がほしかったのでブロックをカットして両端に高さを出して作ってみました。

下図の左側のブロックの筒の中に給水パイプを入れる方法でもいけますが発泡スチロールの黒のU字溝のタイプを使うと吸水パイプとヒーターが一緒に入れられてより使いやすくおすすめです。※裏のガラス面に空洞を付けて使います。

下図が全体のイメージです。⇩⇩

この3種類のブロックの組み合わせを合わせて水槽の横幅がちょうどになるようにします。

次は発泡スチロールの見える場所の表面の自然さを出すため半田ゴテで軽くなでるようにあぶっていきます。※見える部分のみで裏側はしなくていいです。

滝部分のレンガはホースなどで水を1度流してみて、思っているように滝が流れるのかを必ず確認します。

滝部分は平らにできているわけではなくコテで凹凸になっているので思っていたように水の流れが出にくく一方向にしか水の流れがでない事などがあります。
水を分散させたい場合はコテでの修正が必要になります。

思っていたように流れない場合はコテで滝部分を修正ですがシャワーパイプの場合は水の流れも分散しやすく少し楽になります。

滝部分以外の発泡スチロールの水槽表側全体にを付けていきます。

自然観を出すためにはなるべく大きなの方がリアルな自然に見えます。

発泡スチロールは水に浮く素材ですので大きな石浮かないためにもなります。

水中ボンドは引っ付いてしまうと取れませんが付くまでは動いてしまうのででしばらく押さえておくかで動かないように押さえておくなど動かなくなるまで少し時間が必要です。

水中ボンドは乾くと白っぽくなるのであまり目立ってしまった場合で気になる方は乾いた上にシリコンシーラントを埋めて砂をかけ霧吹きで水をかけて手でをなじませ自然に隠せます。

シリコンシーラントは防カビ剤の入っていない物を購入してください

水中ボンドの白っぽくなった場所に水草を詰めて見えなくする方法もあります

水草を固定できるとても便利な水草用接着剤もあります。

水質悪化を気にせずに使えます。

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発泡スチロールの黒は半田ゴテを使用するので不自然に見えにくく石の間に発泡スチロールが見えても気になりませんので接着剤の白く見える部分だけを見えないようにするといいです。

水槽の配置が終わるとボンドなどを使っているので1度水を張ってから再度水を抜きます

この工程を最低2回します。

滝部分のレンガのくぼみにミストメーカーを入れます。

個人的にミストメーカーで霧を出している方が滝の雰囲気も出しやすいのと冬の乾燥の時期に加湿器がわりになると思ったので入れてみる事にしました。

ミストメーカーと排水パイプが見えないように大きなで隠していきます。

排水パイプはシャワー式にしたのでパイプが横に長い棒として見えているので水に濡れていても強いを滝部分に並べパイプを隠します。

水が流れていても大丈夫な苔
ハイゴケ・コツボゴケ・ウチワゴケ・ナミガタタチゴケ・オオミズゴケ。

水に強い苔の選択は悩みましたが今回はコツボゴケにしてみました。

滝の左右の陸地のくぼみに小型の観葉植物を配置します。

観葉植物はホームセンターなどで売っている小さなサイズの観葉植物を選ぶといいです。

陸地の苔は道の排水溝のところにきれいな葉のような苔が付いていたので試しにつけてみました。

予想以上にきれいな緑の苔が横に広がってとても気に入りました!

ひょっとしたらキューバパールグラスの水上葉かな?とも思っていますがいまだ謎です。

観葉植物はポットのまま置いておくと入れ替えしたいときなど便利です。

くぼみが深い場合などは中に綿を詰めるか石を置くなどして高さ調整します。

上から観葉植物のポットが見えないように石を乗せる、苔を乗せるとより自然に見えます。

次は底砂を敷きつめます。

少しの工夫メモ
底砂を斜めにしたい方などは100均などで売っている人工芝をカットして2段、1段と段差をつけるように砂を敷く前に配置してウールマットなどをかぶせて砂を敷くと砂の節約にもなりますし崩れにくくなります。

最後にお好きな水草をセットします。

石や流木などもセットするとさらに雰囲気がでます。

石の隙間や魚が入りそうな気になる隙間などがあれば綿をつめたりアヌビアスナナミニなどで埋めると安心です。

アヌビアスナナミニ丈夫な水草なので隙間対策に使いやすい水草でもあります。

水を張りフィルターを稼働させます。

ミストの出力加減もかぶせてある石で調整します。

魚を入れるのは濁りが取れるまでは待ちます。

だいたい2日後位ですね。

水の透明度が増してきた2日後に魚を投入して完成です。

ミストのおかげで自然観もでて来客もみんな足をとめて見てくれます。

朝と夜とのライトの加減で雰囲気も幻想的になり癒されます。

加湿器変わりにもなりとっても素敵なインテリアになりました。

最後に

初心者なりに手探りの自作滝作りができました。

水槽レイアウトにまったくの素人ですが満足のいく出来栄えでした。

小型水槽での自作アクアリウムもよろしければあわせてご覧ください。⇩⇩

また違ったイメージで作った60センチ水槽での「お城のお堀をイメージしたアクアリウム」も紹介していますのでよろしければクリックにてご覧ください。

みなさんの自作アクアテラリウムの参考にしていただけたら本当に幸いです。