リビングで大きな水槽を置くスペースがなく置けても小さな水槽
ただの水槽ではなく滝や流れのある水槽がほしい。
でも大きな水槽は置き場がない…そんな悩みから小型水槽でチャレンジしてみました。
小型水槽の自作アクアリウム
20センチキューブの水槽でのチャレンジです
小さいからこそ練習用には持ってこいですね。
スチレンボードの滝作り
初の自作DIYの滝作り。
水槽の角に合わせて三角形の箱をスチレンボードで作ります。
接着はシリコンシーラントでつけていきます。
三角形の箱の中にはろ過材を入れる設計ですので裏側からろ過材が入れれるよう開けておいてください。
水の入口を作るため水槽の表側になる方に四角形の型抜きをします。
型抜きした場所に植木用鉢底ネットをシリコンシーラントで貼ります。
三角形に作った箱の横に水中ポンプが入る位の箱を作ります。
2つの箱が水槽内で並べる幅で作ります。
水中ポンプと三角形の箱の接触部分は水の通り道にするためにどちらも型抜きして鉢底ネットを貼り付けます。
水中ポンプを入れて水を三角形の箱の上部に吸い上げますので三角形の箱の上部にまた枠のある箱を作り上に付けます。
三角形の内部にろ過材を入れます。
ろ過材は水の最初の入口から物理ろ過材、生物ろ過材、化学ろ過材を通していく事で水をきれいに保ちます。
物理ろ過材⇒スポンジ
生物ろ過材⇒多孔質ろ材(紙の丸い筒のようなもの)
科学ろ過材⇒活性炭、ゼオライト
スチレンボードの見える場所すべてに石をシリコンシーラントで付けていきます。
水中ポンプの吸い上げ口は見えないよう大きな石で隠していきます。
水中ポンプの箱の上は箱の蓋などを作って箱の中に観葉植物など置くと雰囲気も出やすくなります。
苔を好きな場所に配置して完成です。
初めて滝が出来た喜びでいつも眺めてしまいます。(笑)
何か月かたったころに滝からの水が流れて来なくなってしまいました。
失敗の原因
滝上の水の流れる場所での石はスチレンボードに付けるためシリコンシーラントで貼り付けたのですが石同士の隙間の接着はしなかったのです。
石の隙間をシリコンシーラントで埋めるのは見栄えだけではなく補強にもなるのでここで手を抜いたことが接着の外れた原因になります。
補強がなく床面に乗せている石の重みで接着が取れてしまい隙間ができて水が流れてこないのです。
悲しいことにまた作り直しです。
滝の部分での接着シリコンが外れてしまい隙間が開いたようで後ろに水が抜けています。
発泡スチロールのレンガで作る滝
前回はスチレンボードの接着部分が外れたので接着部分が外れるなど気にする事のない方法
接着せずに作る方法をと思い発泡スチロールのレンガを好きな形に削って作ってみる方法に変更することに
必要な物
小型水槽
外部式フィルター
1番小さなヒーター
発泡スチロールのレンガ(黒)
水中ボンド
半田ゴテ
大きな石と小さな石
石と同じ色の砂
観葉植物や水草
底砂
厚みのある人工芝(100均にて)
鉢底ネット
発泡スチロールのレンガは中の空洞部分がないため今回は外部式フィルターを使うことにします。
吸水ポンプの配置とレンガの配置を一旦置いて滝の位置をどの辺りにするなど大まかに決めていきます。
吸水ポンプが思った以上に場所を取り小さな水槽内の配置に悩まされました。
縦に置くと前のスペースがすごく小さくなるので横向きに置くことに。
そうするとレンガが入らなくなり幅をカッターで少し切ります。※レンガの切れ端も隙間などに使う事があるので置いておくといいです。
魚のヒーターを入れる場所も確保します。
小さなサイズのヒーターを購入しました。
ヒーターの入る場所も小さな水槽なので苦戦します。
レンガの1番下にヒーターを横向きに入れれるようにします。
レンガにヒーターが入れるだけのくぼみをカッターで作ります。
奥行も厚みがあるのでカッターでカットします。
排水パイプの配置を決めて滝の流れる場所を決めます。決まるとその場所に排水パイプがはまるようにくぼみをつけてカッターで大まかにカットします。
発泡スチロールの見た目を自然の岩に溶け込ませるため半田ゴテを使います。
軽くあぶる感じでするとデコボコになるので自然に見えます。
黒の発泡スチロールはコテを使用しても自然なのですが岩に見えるグレーのレンガなど他の色はコテを使用すると薄いピンクなどの色が出てきて不自然になりますので黒がおすすめです。
見える場所はすべてコテで自然に見せてください。
発泡スチロールなので当然水に浮きます。
沈ませる事と自然に近づけるために大きな石を水中ボンドでレンガにつけていきます。
石は大きい方がより自然に見えるので大きな物がいいです。
水中ボンドで石をつけます。
ボンドの上には目立たないように砂をかけて隠します。
完全に固まるまで1日は置かないといけないので作業は1日我慢です。
1日固めると取れなくなります。
斜めに石をつける場所など石が動く場所は10分ほど手か物で動かないように押さえておくか結束バンドで閉めておくと動かなくなります。
吸水ポンプは鉢底ネットで魚の侵入を防ぐため囲みます。
その周りに給水ポンプが見えないように大きな石同士を水中ボンドでしっかりとくっつけていきます。
清掃などの取り外しのためいつでも取り外しができるような形にしておきます。
水槽の中にいた魚のアベニーちゃんはバケツで待機中です。(アベニーパファー)
1日置き、発泡スチロールのレンガの石付きと石同士をつけた石を吸水ポンプの周りに配置してみます。
滝の部分の排水パイプは排水パイプを配置してみて排水パイプが前から見えないように小石を置きます。
正面からは石積みで詰まっていますが裏は吸水ポンプとレンガの間に少し隙間が出来ています。
吸水ポンプの上あたりに高さが足りなければ石などを乗せて観葉植物を置くと陸地に見えて見栄えも良くなります。
観葉植物はハイドロカルチャー(水に入れて育てる植物)などの小さな鉢入りをそのまま上に乗せて石壁で見えないように調整します。
底砂の投入です。
底砂を斜めに見せたいので高さの欲しい場所に厚みのある人工芝を置きます。
高さのある人工芝を置くと簡単に高低差を出せます。
高さを大きく出したい場所は人工芝を2段置きます。
(好きな大きさにカットできるので1段の場所や2段の場所などを作れます)
すすいだ砂を入れます。
水を入れてからも砂がくぼみなどに入って想定外にへこんでしまう場合もあるので水を入れてからも砂を足せるように用意しておきます。
自分の思う砂の感じで砂を形にしていきます。
石の壁の隙間に魚が入らないよう水草を詰めたり水草を購入した時の根っこの部分に付いているスポンジなどを詰めていきます。
しっかりとした強い水草がおすすめです。
個人的にはアヌビアスナナミニやプチなどがいいと思います。アヌビアスナナだと水槽が小さいので葉が大きすぎるように思えてしまいます。
砂地にはお好きな水草を植えます。
小さな水槽ですのでなるべく背丈の短い水草の方がいいですよ。
すべての設置が完了したら水を入れます。
水を入れる時も手を添えるか発砲スチロールを浮かせてその上に流すなど下に植えた水草が浮かないようにと砂の形を崩さないように入れます。
水を入れてから砂地に水が少し残るくらいまで水をまた抜きます。
再度水をいれます。
ボンドなどを使っているので魚に有害な物質はないとは言えないので気持ち的になくなるよう水を2回位は入れ替えます。
水を入れてからしばらくすると先ほどにもお伝えした砂がくぼみに入り斜めの形が崩れてしまっている場合があります。
その時は砂を足して下さいね。
後は濁りを取れるまで待ちます。
お好みで石の上に苔などを乗せて雰囲気を出すこともできます。
完成2日後
水を入れて2日ほど経ちました。
水の透明度もでてきましたのでそろそろ魚を入れます。
魚を入れる時も温度調整は大事なので袋に水と一緒に入れて水槽に浮かべておきます。
1時間位置いてアベニーちゃん投入です。
ご機嫌よろしいようでまわりを観察しながらよく動いています。
水質も問題ないようです。
これで安心できる水槽の完成です。
終わりに
前の水槽よりは滝の幅が狭くなり小川のような雰囲気の水槽になりましたが作る時に幅を大きく取ると滝っぽく見えると思います。
少しの変化でバリエーションは広がります。
60センチ水槽での自作アクアリウムもよろしければご覧ください。
失敗から学んだ自作アクアテラリウムの滝作りですが少しでも参考になれば幸いです。