犬の乳歯遺残(2枚歯)と去勢手術(残留睾丸)

皆さんは愛犬の口臭が気になったことありますか?

毎日の愛犬の口臭がひどく、健康状態がよくないのかも?!と悩んでしまいますよね。

そんな時、愛犬の口内をしっかりと観察してみると歯が2枚並んでいる事に気づきました。

驚いたことに乳歯永久歯が並んで生えています。

乳歯は全く動かずこの状態が口臭の原因にもなっているかも!と思い、動物病院に連れて行きました。

乳歯遺残

病院での診察の結果は小型犬に多い乳歯遺残との事でした。

乳歯遺残とは
一般的に生後6.7か月を目安に永久歯に生え変わります。
乳歯が抜け永久歯が生えてきたり永久歯に押し出される状態で乳歯が抜けるようになっています。
しかし永久歯が生えてきても乳歯が抜けず残ってしまう2枚歯の状態を「乳歯遺残」と言います。
上の歯、下の歯、前歯、奥歯、どの歯でも2枚歯になります。
小型犬に多くあり歯並びの問題で歯石が付きやすくなり歯周病の原因となります。

我が家の愛犬は9カ月でした。

かなりの乳歯が抜けていないようでさまざまな場所で隙間に詰まった歯石がひどく歯周病になっているようでした。

奥歯は歯茎に炎症もあるようで少し永久歯の並びには影響が出るかもしれないとの結果でした。

一般的にも1歳になるまでには抜かないと永久歯の歯並びに影響が出るようです。

我が家の愛犬が口臭が突然ひどくなった原因は「歯周病」だったようです。

まだ1歳にもならない仔犬歯周病になるなんて思いもよりませんでした。

病院の先生からはなるべく早めの治療をすすめられました。

治療方法

ここからは先生に治療の説明を聞くことに。

すべての乳歯を抜歯することになるようで人間の歯の治療のようにはいかず全身麻酔での大がかりな治療です。

そして全身麻酔の手術になるので去勢手術を考えている方は同時に去勢手術をおすすめされました。

避妊手術・去勢手術
乳歯遺残の抜歯時期は生後6,7カ月の時期であり避妊手術去勢手術の推奨時期も近いため同時手術をおすすめしているようです。
乳歯遺残全身麻酔の手術になり避妊手術去勢手術をいずれ考えているのであれば同時にした方が犬の体への負担リスクを1度に減らせるためです。

私自身は健康な体に手術がとても抵抗あり去勢手術はまったく考えていませんでした。

ですが病院での診察で「残留睾丸」という結果が伝えられ、去勢手術はした方がいいとの事でした。

残留睾丸
オスの生後6、7か月以上経っていても睾丸がなんらかの原因で降りてこない状態のことを言います。
生殖能力は片方だけの場合とても少なくなりますがあります。
両方の場合はほとんどありません。
降りてこない睾丸を残した場合、精巣腫瘍ガン)のリスクが高く手術を強くおすすめされます。

愛犬が後々ガンになるかもしれないと考えるとやはり同時の手術をしてもらう事に決めました。

手術当日

いよいよ手術当日の朝、病院に連れて行き夕方にお迎えの日帰り手術になります。

不安になるのは愛犬も当然ですが飼い主も同じ気持ちです。

不安になる愛犬を病院に預けていきます。

手術の間は自宅待機ですが自宅でも飼い主は落ち着いていられません。

長い待ち時間を家で過ごし夕方になり待ちに待ったお迎えに行きます。

お迎えの時は犬があまり動かないようキャリーバッグでのお迎えになります。

手術を終えた愛犬との対面、愛犬の顔を見たらとても安心しました。

先生の説明とともに治療後のお腹を見せてもらいます。

残留睾丸の手術なので片方の睾丸の場所を探す為、普通の去勢手術より傷口が長くなり傷が大きくなるようで縫合後がありとても痛そうで愛犬はぐったりしています。

傷を舐めたり糸を噛んだりしないよう病院からカラー(首に巻くエリマキトカゲみたいな物)を付けての帰宅になります。

病院から家に連れ帰りましたが愛犬は痛みで、うずくまったまま、まったく動かずトイレもしません。

そして動くたびにカラーが壁などにあたる音をすごく怖がりあまり動こうとはしません。

そんな愛犬の姿を見ていると可哀想で糸を噛まないよう私たちの監視のもとでカラーを外してあげてみました。

監視ができない場合はまたカラーをつけます。

この日は特別寒い日で毛布をかけてあげたのですが愛犬は突然えだしました。

毛布をよけて中を見てみると痛さで動けずに長い間我慢していたのかうずくまったまま、おもらししていたのです。

おもらしに気づかず濡れている時間が長かったため、寒くなり震えていたようです。

寒さのためをするようになり愛犬に風邪をひかせてしまいました。

最初にトイレに行けそうにない事を想定してマナーウエア(オムツ)をつけてあげればよかったのですがマナーウエアのゴムの場所が傷口に当たるため「痛いかな」と思い、つけることをやめました。

そんな思いが逆に寒い思いをさせてしまいました…。

がひどいので少しでも咳を鎮めるために首にタオルを巻いて寝かせました。

タオルを巻いていると咳が少し和らぎました。

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手術の次の日

手術当日から1日経ちましたがやはりまだあまり動きませんが、お腹は少しすいてきたようなのでをふやかした物を少しずつ食べさせました。

お医者さんの説明では普通のカリカリの餌でもいいとのことでしたが個人的に抜歯でもしかしたら歯や歯茎が痛い所もあるかもと思い、やわらかくしてみました。

少しのご飯を食べましたがあまり動かない1日を過ごしました。

術後2日目

手術から2日目の今日は昨日より少しくようになってきました。

たまに痛そうな時もありますがはまだしているので喉のタオルは巻いたままで。

タオルを1日中巻いていると徐々に咳もマシになってきました。

動ける時に動いているような1日でご飯は普通のカリカリのドッグフードを食べるようになりました。

術後3日目

3日目になるとだいぶ元気になりおもちゃにも多少反応するようになります。

動けるようになると傷を触る確率も高くなりますのでカラーはつけなくていけません。

しかしカラーを付けてみると怖さからなのか、やはり愛犬は動かなくなります。

カラーをするとすごく動きずらそうなのでカラーに代わるもので代用します。

カラーをせずにを舐めないでいるには術後服になります!

色んなタイプがありましたが傷口が早く治るように通気性の良さそうな術後服を重視して購入してみました。

カラーと違い術後服の方が愛犬は動きやすいようです。

少しずつ愛犬の動きが普段のように戻ってきました。

元気な姿は飼い主も安心できますよね。

術後4日目

4日目になるとだいぶ傷口も治ってきて元気になってきました。

後は抜糸に行くまでの時を待つだけです。

その間傷口の糸だけは噛んだりしないよう注意は必要です。

抜糸は手術から10日後の予定になっています。

元気な分すぐに傷口に触ろうとするのでこまめな見張りを続けていきます。

抜糸の日

10日後。待ちに待った抜糸の日がとうとうやってきました。

ですが愛犬は手術の怖さを覚えているようで病院の診察室を見ると震えてしまいます。

あまりに怖がるので先生からの提案で抱っこをしたままの状態で抜糸をしてもらいます。

抜糸はあっという間で愛犬、気付かず終了しました。笑

診察の結果、経過もよく無事診察を終えました。

終わりに

初めての愛犬の手術は正直不安がいっぱいでした。

でも、これからの健康が1番なので元気で長生きしてもらえる事を願うばかりです。

手術も無事成功して終わり、口臭も気にならない愛犬との楽しい時間を増やしていけます!!

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少しでもみなさんと愛犬の参考になれば幸いです。