京都の観光スポットになる八坂神社から高台寺に向かう美しい小路があります。
歴史ある観光スポットの数々に囲まれた「ねねの道」周辺を愛犬とともに散策します。
愛犬連れでない方も京都の散策の参考にどうぞ。
ねねの道
高台寺方面に向かうねねの道です。
愛犬は歴史ある小路をひたすら後ろも振り向かず歩きます。

ねねの道
もとは高台寺道として知られていましたが電線地中工事を終え道路全体に御影石を敷きつけ石畳の道に変化し京都の風情ある景色になると同時にねねの道と名付けられました。
豊臣秀吉の正室であったねねが住んでいたことがある地であったことがねねの道の由来になります。
”ねね”とは
ねねはとても美しく気さくで社交的な性格でありあの織田信長がねねを大変気に入り豊臣秀吉とねねの縁結びをしたそうで当時は珍しい恋愛結婚だったそうです。
天下統一を果たした秀吉を懸命に支えていた女性でも有名であります。
秀吉の死後の余生19年間この地で過ごしていました。
ねねがこの小路を歩いていたという歴史が感じられる素敵な場所です。
東山路傍の触れ仏
この小路には「触れ仏」「触り仏」「癒し仏」があり仏像や仏具に触れてご利益を願います。
高台寺
「秀吉・ねねの像」
秀吉とねねの夫婦円満にあやかりたい方や多くの人に慕われ大らかな余生を送られたねね様にあやかりたい人。
「天満宮」
ねね様が信仰されていた天満天神(菅原道真)をお祀りしておりこのお堂を三回廻ると願いが叶い悪いことが去るといわれています。
「マニ車」
世界中で知られている仏教徒共通の仏具でここのマニ車の中には”般若心経”がいれてあり1回まわせばご利益を受けられます。
「天満宮 牛」
牛は天神様のお使いで体の調子の悪い部分を右手もしくは両手で触れることでご利益が受けられます。
圓徳院
「大黒天」
七福神の一人で福の神として知られており金運を上げたい方は右手もしくは両手で撫でてください。
春光院
「魔利支天」
護身、得財、勝利などのご利益があり武士を中心に信仰があり勝負運などを上げたい方は右手もしくは両手で撫でてください。
岡林院
「三地蔵」
見ざる言わざる聞かざると否定的に生きるのではなく積極的な人になりたい人は右手もしくは両手で撫でてください。
月真院
「布袋」
中国の禅僧。弥勒菩薩の化身といわれ豊かな人生を与えてくれるといわれています。
霊山観音
「願いの玉」
円形の願いの玉に右手を触れながら願いの数だけ廻ることで願いが叶うといわれています。
さまざまな場所に触れ仏があります。
愛犬を連れての方は入れない場所もあるので交代で入っていくなどして行くことも可能です。
通り道に「布袋」仏像があったのでご利益がありますように触れていきます。
美しい小路で触れ地蔵を見つけながら歩いていると楽しみが増えたような気がします。
高台寺
高台寺へ続く道が見えます。
高台寺
豊臣秀吉の妻「ねね」が豊臣秀吉の死後に菩提を弔うため建てた寺院です。
ねねの墓所でもあります。
境内は美しい庭園や多くの重要文化財や当時のまま残した茶室、竹林などとても見どころがある寺院です。
高台寺は愛犬NGですので立ち寄りたい方は高台寺前に高台寺公園がありますので愛犬とゆっくりお散歩しながら待つこともできます。
高台寺公園
高台寺参道とねねの道の間にある公園が高台寺公園です。
トイレや休憩所など整理されており京都の街を見下ろしてゆっくりと休憩できます。
愛犬も一休みです。
とてもきれいで小さな公園になりますが休憩しながら見る京都の景色は気持ちをとても和やかにしてくれます。
愛犬連れの方も多く見られました。
ここでも愛犬の社会勉強です。(笑)
休憩を終え散策開始です。
近くには人力舎がよくいる場所があります。
京の街を人力舎で観光すると一味違う観光気分が味わえます。
観光名所での写真撮影もできるようです。
人力舎はなんとペットを膝に乗せて乗る事が出来るので贅沢な気分で楽しめそうです。
坂本龍馬の墓
高台寺公園から一年坂方面に歩いていると坂本龍馬の墓がある維新の道があります。
維新の道とは幕末の志士たちを祀る京都霊山護國神社の参道が維新の道と呼ばれています。
坂本龍馬のお墓は京都霊山護國神社が管理する霊山墓地にあります。
坂本龍馬のお墓の横には龍馬と一緒に近江屋事件で命を落とした中岡慎太郎が眠っています。
京都霊山護國神社の鳥居が青空とともに神々しく見え、幕末の志士を祀る神社の参道とあってとても恐れおおく感じてしまいます。
円山公園には坂本龍馬と中岡慎太郎像もありこの周辺が幕末の歴史と大きく関わっているスポットになっていることが分かります。
八坂神社のあれこれを知りたい方はこちらをご覧ください。
霊山歴史館・幕末維新ミュージアムもあり全国でも珍しい幕末と明治維新を展示する歴史博物館です。
坂本龍馬とは
坂本龍馬は土佐藩郷士の家に生まれ育ち1862年(文久2年)に脱藩(武士や藩士をやめること)します。
その後、志士として活動し、貿易と政治活動に力を入れた亀山社中(のちの海援隊)を結成しました。
近代化改革を目指し江戸幕府を倒すことに大きく関与します。
江戸幕府将軍・徳川慶喜が天皇に政権を返すことになった大政奉還成立1か月後に中岡慎太郎、山田藤吉とともに醤油商を営む近江屋で暗殺されました。
日本の歴史をかえた人物といわれています。
外国人の方が鳥居前で坂本龍馬のことをとても熱く語っていました。
外国の方にも龍馬ファンは多いようですね。
一年坂(一念坂)・二年坂(二寧坂)・三年坂(産寧坂)
ここからは順番に一年坂、二年坂、三年坂へと歩いて行きます。
清水寺に向かう道になっており階段や坂道が多く両側には京都ならではの建造物にお土産屋さんなど楽しみながら散策できます。
「一念坂・二寧坂・産寧坂」の由来
豊臣秀吉の正室「ねね」はこの地に住居を構えており子供の誕生を念じて清水寺にお参りしていました。
ねねには子供がいなかったため無事子供が産まれることを念じて歩いた坂を「産念坂」と呼ぶようになり、産念坂の下の坂を二寧坂、その下を一念坂と呼ばれるようになりました。
一年坂(一念坂)
急な曲がり角になるとても狭い石畳の道になっています。
一年坂の距離はとても短くなっており風情ある小路です。
京都らしいかわいい小物屋さんもあり楽しんで歩いていけます。
観光地ですので愛犬が人と当たらないように気を付けて歩かせます。
この日は人がとても少なく歩きやすい日でした。
あまり人が多くなると愛犬が思わぬ事故になる恐れもありますのでバッグに入れるなどした方がいい場合があります。
距離の短い一年坂はあっとゆうまに終わってしまいました。
二年坂(二寧坂)
二年坂に入り少し道幅が広くなりました。
歩いていると可愛いお店がすぐ目に入ってきました。
「どんぐり共和国」です。
どんぐり共和国では記念撮影の人も多くお店にはとてもかわいい商品が並んでいます。
坂があり少し階段も出てきたのでとてもいい運動になりそうです。
愛犬は階段を上がりたくないようで道端を歩いて楽をしていますが…。(笑)
両側にお店が多く立ち並んでいてかんざし屋やちりめん細工など京都ならではの珍しいお店です。
坂の途中にはスターバックスがありましたが外観では気づかないような和の景観になっており店内も素敵な空間が見られました。
ここにしかないゆったりとした空間のスターバックスのお店です。
休憩に立ち寄りたいお店になります。
三年坂(産念坂)
三年坂は東山の観光地としても有名な場所です。
三年坂には「産念坂」「再念坂」と三通りの呼び名があります。
「再念坂」の呼び名については清水寺の参拝後この坂で再び願い事を念じたことから「再念坂」と名付けられました。
三年坂の怖いジンクス
三年坂で転ぶと「三年のうちに死ぬ」「三年寿命が縮まる」と言われています。
この東山では「鳥辺野」と呼ばれる埋葬の地であり三年坂が鳥辺野に通じる道になることからこのような云われがあるのかもしれません。
そんなことを聞くと転ばないようにしないといけないと気が張ってしまいます…。
ですがもしも転んだ場合は体から抜けた魂を瓢箪が戻してくれるという言い伝えがあります。
瓢箪が死の回避をするということで三年坂には瓢箪屋があるようです。
三年坂は急な階段が続きますのでも転ばないよう足元には気を付けることが一番です。
八坂の塔(法観寺)
三年坂からは八坂の塔も近く京都らしい風景が色濃くなります。
祇園のシンボル「八坂の塔」は重要文化財に指定されており高さ46mになります。
聖徳太子が建てたといわれており法観寺という呼び名はあまり知られていませんが八坂の塔と聞くと通じるほど知名度が高い呼び名です。
京都に来ると必ず目にする建造物で和建築の素晴らしさを目にすることができます。
三年坂の周辺絵図まで楽しく見させてくれるので飽きがこない散策が楽しめます。
松原通
松原通は京都の東西の道の一つになり東は清水門前までになり西は西大路通まであります。
かつては五條大路と呼ばれ鴨川から東側をあの世(霊界)西側をこの世(現世)と考えられていました。
東側の霊界と呼ばれる理由は鳥辺野(埋葬の地)だったからだそうです。
松原通は清水寺への参詣通として賑わいのある通りになっています。
ゆるやかな坂が清水寺まで続き左右には京都らしいさまざまなお店が並んでいます。
スヌーピーのお店もあり食べ歩きやお土産屋さんなども目で楽しめそうです。
少し道幅が大きくなり愛犬も歩きやすいようです。
清水寺
音羽山にある清水寺は法相宗系の寺院の一つであり広隆寺、鞍馬寺とともにとても古い歴史を持つ京都では数少ない寺院の一つであります。
「清水の舞台から飛び降りる」という言葉も有名な「清水の舞台」でも知られる寺院です。
「仁王門」「正門」「三重塔」と鮮やかな色になりとても有名な撮影スポットにもなっております。
「仁王門」は目隠しの門といわれるほど立派な門になっており仁王像が門の両側で眼力を飛ばしています。
高台にあるとても立派な仁王門が空と一体化するように見えます。
清水寺はペットの入山は禁止されていますのでペット連れの方は入口までの散策です。
交代でお留守番をする観光もできる方はぜひ清水寺に行ってみてください。
「仁王門」はどこの目隠しの門?!
清水の舞台は京都の市街地を見下ろせるとても高い場所にあります。
清水の舞台から目隠しの門が見え、その目隠しの門で見えない場所ができます。
その場所は「御所」です。
天皇の住まいである御所を見下ろすことのないようにとの配慮で目隠しの門「仁王門」が建てられました。
京の散策を終え
京都の歴史ある地での散策は昔の街並みの風景を楽しみ色んな発見ができる場所でもありました。
愛犬もしくは誰かとともに歴史ある街並みと美しい石畳の小路を散策していると今あるこの時を大切に思わせてくれる。そんな時間でした。
愛犬とともに京都の街の散策の参考になれば幸いです。