【奈良】愛犬と一緒に優雅なお花見を楽しめる日本一美しい「吉野山千本桜」

日本の春の訪れを感じる

日本一美しいと言われる超絶景のお花見スポット「吉野山の千本桜」に愛犬と一緒に行ってまいりました。

吉野山の千本桜

吉野山には古来よりとても桜が多く、シロヤマザクラソメイヨシノなど約200種3万本が咲き乱れています。

戦国時代の武将、豊臣秀吉は1594年に徳川家康宇喜多秀家前田利家伊達政宗らの武将をはじめ総勢5000人を連れて吉野山に5日間、花見に来ていたと言われています。

吉野山では山のふもとから下千本中千本上千本奥千本と呼ばれており例年4月初旬から山下から山上まで順番に桜が開花していきますので長い期間桜が楽しめます。

一目千本ともいわれる桜が山全体を埋め尽くすほどでピンク色の山となり絶景のお花見スポットです。

また桜の開花にあわせて下千本では夜桜のライトアップもしていますので夜の妖艶な桜も楽しめます。

駐車場

下千本駐車場(吉野山観光駐車場)が大きな駐車場になりとても便利です。

他にも吉野山の道路に沿ってさまざまな場所に駐車場があります。

桜シーズンの土曜・日曜は吉野山交通規制

日本屈指の桜の名所となる吉野山の観桜の時期は毎年大変混雑します。

お花見時期の週末土曜日・日曜日と歩行者天国となりますので18時まで交通規制が行われます。

マイカーは吉野川付近から通行禁止になりますのでご注意ください。

交通規制時の臨時駐車場

土曜・日曜は交通規制のため早朝から混雑しており臨時駐車場が設置されます。

郊外第一駐車場(吉野山第一駐車場)と郊外A駐車場吉野川の河原臨時駐車場を設置しています。

臨時駐車場のみになりますので午前中で満車になりますので要注意です。

早めの時間臨時駐車場に入る事をおすすめします。

臨時駐車場で困ること

土曜・日曜の交通規制により車の混雑がおき、臨時駐車場満車になり駐車場に入れない上に交通渋滞で動けない事態になることがあります。

自分も経験してしまいました…。

右も左も動けなくなりました。

朝ゆっくりと家を出たことも原因ですが。(笑)

駐車場が満車で警備の人に入れないと言われ進んでいくように流されます。

流されても渋滞の中でいるだけなのですが臨時駐車場近くにはコインパーキングもありません。

愛犬と吉野山の桜を見ながら歩きたい!」と思い、試行錯誤した結果の提案です。(小・中型犬に限ります。)

臨時駐車場が満車で入れない・渋滞で動かない場合にスムーズに吉野に行く方法(小・中型犬の場合)

  • 近鉄大和上市駅から行く

吉野駅からの2区間手前の駅、「大和上市駅」近くに駐車場「カーパーク大和上市駅前」があります。

電車に乗れば2区間で吉野駅につくとても便利な駐車場です。

近鉄吉野線・大和上市駅⇒吉野神宮駅⇒吉野駅

広くて台数も停められ値段も300円と安いのでおすすめです。

比較的吉野から近いため早い時間に満車になることもありますので最初にとりあえずこの駐車場をみておくといいでしょう。

  • 近鉄下市口駅から行く

もう一つは少し吉野駅から5区間と離れますが近鉄吉野線下市口駅のすぐ近くにある「中吉野駐車場」に停めます。

近鉄吉野線・下市口駅⇒越部駅⇒六田駅⇒大和上市駅⇒吉野神宮駅⇒吉野

結構大きな駐車場でお値段も先払いで300円とお安くこちらもおすすめです。

この駐車場も満車になることがありますが臨時駐車場を待っているよりは待ち時間は少ないと思います。

駅より少し手前にも小さなコインパーキングになりますがスペースECO下市口駅前の駐車場があります。

桜の時期は下市口駅から吉野駅までの往復券が販売されていますのでとても便利です。

電車にペットを乗せる時の注意点

近鉄吉野線の車内に動物を持ち込む場合
バック1つに付き290円の手回り品料金がかかります。
縦、横、高さの合計が約120センチのキャリーバックに完全に収納すること。
重さは10キロまでで他のお客様に迷惑をかける恐れがないこと。

ペットは全身が入るケースに入れ、全身が入っていてもドッグスリングバッグでは乗ることができません。

柴犬などの中型犬はとても窮屈になりますが電車で持ち運べるサイズのキャリーバックに入れば電車移動することが可能です。
ご確認の上、ご検討してみてください。

吉野駅

吉野山の玄関口「吉野駅」に到着しました。

吉野駅の前にはたくさんの桜とお店が並んでいます。

桜餅桜ようかん柿の葉寿司などもありご当地の食べ物がたくさんあります。

屋台も出ていて賑わいを見せています。

桜餅はピンクと白がありしょっぱい桜の葉と甘い餅がとても美味しくてお花見にきた!て感じがしました。

柿の葉寿司は食べやすいサイズでサバは臭みもなくとてもさっぱりとした味でサーモンは脂がのっていますが柿の葉に包まれてやはりあっさりとした美味しさでした。

シャトルバス

吉野駅を降りるとすぐの場所に「吉野中千本行き」のバス停があります。

このシャトルバスは吉野駅臨時駐車場第1郊外駐車場から出発しています。

運行は17時までで行先は中千本公園になります。

ペットと乗車の場合は必ずキャリーバックに入れてご乗車ください

立ち乗りの乗客も乗せていきますのでほぼ満員で出発します。

15分ほどかけて上に上がっていくので景色を見ながらゆっくりと楽しめます。

山道を上がっている間に絶景スポットを見れました。

バスの中でも歓声が上がっていました。

景色を見ているとあっという間に中千本公園の広場に着きました。

バスを降りるとバス後方にある急な石階段を上がっていくと中千本から上千本へと歩いて行く道になります。

奥千本行きのシャトルバス
石階段を上がっていった場所に「奥千本行き」のシャトルバスのバス停があります。
奥千本まで行く方はこのシャトルバスに乗り継いで行くと上から歩いて下りることができます。

ロープウェイ

吉野駅にはシャトルバスのほかにロープウェイもあります。

吉野駅から千本口駅まで上がっていきます。

距離は約300mで高低差は70mになります。

真横に七曲り坂の桜を見ることができます。

日本最古のロープウェイとされており歴史ある乗り物になります。

上千本方面に歩いて行く方はロープウェイの方がシャトルバスより距離は長く歩くことになります。

大人小人
片道450円・往復800円片道230円・往復400円

ペットと一緒に乗車する場合
手回り品ー230円
キャリーバックに入れてご乗車ください。

自分は帰りに疲れてロープウェイを利用しました。(笑)

吉野山の千本桜

愛犬と一緒にさっそく吉野の千本桜を堪能しましょう。

最終目標は吉野水分神社お花見スポットを目指します。

少しきつめの上り坂が続きます。

行きはずーっと登り続けるためかなり疲れます。

行きは目的地まで黙々と歩いて帰りにゆっくりと景色を見ながら行く事にします。

途中に休憩所があります。

ここに来るまでにかなり疲れたので愛犬と景色を見ながら休憩します。

ベンチもあり飲み物や和菓子もあり桜の陶器もあります。

愛犬連れも休憩させてもらえるので疲れた時にはおすすめの休憩所です。

ひたすら歩き続けるとやっと上千本までやってきました。

上千本までくると景色が桜・桜・桜になります。

愛犬はさすがに途中から疲れて歩かなくなりました。

通りがかりの人達に「歩きたくないんだねぇ」と笑いながら話題の的になっていましたね。(笑)

ここからは我が家の愛犬は抱っこで散策です。

花矢倉展望台の絶景お花見スポット

上千本一の桜絶景スポット吉野水分神社付近にある花矢倉展望台です。

標高は600mになっており「さくら咲競プロジェクト」もあり多くの人がここで足を止め景色を見ながら今までの登りの疲れを癒しています。

これほどの桜を見れることはまずないと思えるほどの景色で人生で一度は見てみたい景色になりますね。

長い間休憩してしまい時間があっという間の夕方になってしまいました。

吉野水分神社

奥千本にある水の神様を祀る神社、吉野水分神社は世界遺産になります。

「子守神社」とも呼ばれる安産祈願の神社としても有名です。

重要文化財に指定されている楼門は鮮やかな朱色でとても印象的です。

春は境内で咲くしだれ桜が有名になっています。

咲き乱れる桜の下り坂

さて帰りの下り坂になります。

ゆっくりと桜を見ながらお散歩です。

しだれ桜八重桜ソメイヨシノと同じ桜でも色も形も様々な桜をみることができます。

吉野山桜展示園

下り坂を歩いていると左手に少し坂を上がる高台の場所があります。

そこには吉野熊野国立公園吉野山桜展示園があります。

名の通り芝生の公園に美しい桜が咲き乱れて美しい景色になっています。

ベンチもあるので休憩もゆっくりとできます。

愛犬はまだまだ抱っこ中です。(笑)

竹林院

竹林院は上千本にある寺院になります。

昭和天皇皇后両陛下が宿泊された寺院でもあります。

敷地内にある庭園は大和三庭園の一つになります。

庭園内にはしだれ桜が咲いており四季折々の景色が楽しめます。

櫻本坊

上千本にある櫻本坊は大峯山寺の護持院であり役行者を本尊として祀られています。

境内には八重桜しだれ桜が咲き誇り、八重桜と仁王像のコラボも見物です。

吉野山の中千本

吉野山の街並みは風情があり珍しいお店も多くあります。

中千本の標高は350mから370mになります。

胃腸や腹痛に効く漢方薬のお店「ダラスケ丸」にカエルの置物があったのでカエルを使った薬なのでしょうか。

すごく興味のある漢方薬のお店でした。

吉水神社

中千本にある吉水神社世界遺産に登録されている由緒正しい神社です。

日本最古の書院は重要文化財になり、境内から見られる「一目千本」と言われる吉野の桜の超絶景スポットがある場所でもあります。

この場所では中千本上千本の桜を同時に見る事ができるまさに一目千本のスポットになります。

豊臣秀吉もこの場所で盛大に花見を楽しんだそうです。

そしてこの吉水神社はペット大歓迎の神社になり愛犬家にはとてもうれしい神社です。

金峯山寺・蔵王堂

金峯山寺・蔵王堂は修験の総本山とされる寺院になり世界遺産に登録されています。

蔵王堂は吉野のシンボルとされ堂内には日本最大秘仏が祀られています。

金峯山寺では1300年前から桜をご神木と崇められています。

境内には四本桜と呼ばれる有名な桜もあります。

威徳天満宮

学門の神様といわれる菅原道真を御祭神とした天満宮です。

この社殿は豊臣秀吉により改修されていると言われています。

金峯山寺の境内にありますが御朱印は吉水神社でもらえます。

吉野の湯

吉野山にある日帰り温泉の「吉野の湯」です。

吉野山を一望できる露天風呂は絶景になり土日祝日が営業日になります。

営業時間は11:00~15:30になり最終入館が15:00になります。

愛犬連れでは入れませんがゆっくりと桜を見てみたい方は交代で入るというのも提案の一つですね。

黒門

黒門は先ほどの金峰山寺の総門になり吉野山総門でもあります。

別名「高麗門」ともいい城郭に用いられていました。

昔、公家大名といえどこの門から通る時は槍を下ろし馬を降りて通行するほどの格式を誇っていたと言われています。

金峰山は吉野山から大峰山に至る道を指し修験道関係の独立寺院が軒を連らねていました。

それらの総門がこの黒門になります。

現在の黒門は昭和60年秋の金峰山寺本堂蔵王堂の大屋根修理に合わせて改築されたものになります。

歩いていてもこの門は格式ある門だと分かる立派な門です。

不思議なやまぐりのお店

黒門を過ぎた場所に「やまぐり」のお店があります。

美味しい焼き栗のにおいが漂っていたのと藁ぶき屋根の古風なお店に目を引かれます。

やまぐりのお店の人を何気なく見ると狐のお面をかぶっていました。

つい二度見してしまいました。(笑)

吉野山には不思議な感じのお店が多く楽しむこともできます。

七曲り坂

ロープウェイを使わずに歩いて下りていく方におすすめの場所はこの七曲り坂です。

吉野山で早く開花する場所でもありますが夜桜のライトアップをしている場所がこの七曲り坂でもあります。

近くには下千本駐車場がありますがこの駐車場の近くに「御野立」と呼ばれる展望台があります。

御野立から見える桜は七曲り坂に咲き乱れた多くの桜とケーブルカーがすぐ横を通過する絶景ポイントです。

ベンチもありますので素敵な休憩場所でもあります。

この七曲り坂にも多くの桜がとても美しく咲いており、くねくねとした道をゆっくりと歩いて散策できます。

七曲り坂の夜桜もとても妖艶で「上千本からゆっくりと歩いて下りてきたら遅い時間になってしまった!」という方はこのライトアップされた夜桜が楽しめるので吉野山を最後まで歩いて楽しむことができます。

七曲り坂にもベンチがありますので休憩しながら桜を楽しめます。

愛犬とゆっくりと休憩しながら桜を満喫できました。

終わりに

吉野の千本桜いかがでしたか?

上に上がるまでは大変でしたが下りて来る時には桜・桜・桜でとても美しい優雅な時間のお散歩が愛犬と一緒にできました。

一度は見てみたい吉野の千本桜はまた来てみたいと思える素晴らしい絶景スポットでした。

春の風物詩、吉野の千本桜を楽しむ時に皆さんの参考になれれば幸いです。

愛犬ライフ楽しんでくださいね。