大阪府交野市にある星田妙見宮は星にまつわる珍しい神社になります。
いつものように愛犬と一緒にお参りをしてみようと思います。
- 1 星田妙見宮
- 2 「犬の散歩禁止」
- 3 表参道入口
- 4 映画「君の名は」を感じることができる神社
- 5 守護星
- 6 御神木「親子杉」
- 7 地蔵尊堂・祖堂舎・庚申社
- 8 手水舎
- 9 下社稲荷社
- 10 驚異的な石段の始まり
- 11 七星塚「貧狼星」
- 12 七星塚「巨門星」
- 13 絵馬堂
- 14 七星塚「禄存星」
- 15 七星塚「文曲星」
- 16 鳥枢沙摩明王
- 17 星にまつわるお守りや御朱印帳
- 18 絶景スポット
- 19 鎮宅霊符社・三宝荒神社・拝殿
- 20 織女石(たなばたせき)
- 21 豊臣稲荷社
- 22 豊正豊玉龍王社
- 23 白髪大明神
- 24 七星塚「廉貞星」
- 25 登龍の滝
- 26 金色竜王社
- 27 御神水「明星水」
- 28 七星塚「武曲星」
- 29 七星塚「破軍星」
- 30 野鳥観察も楽しめる
- 31 愛犬を車でお留守番させた人は参拝後のお散歩を楽しむ
- 32 終わりに
星田妙見宮
星田妙見宮は七曜星降臨の地として知られる神社になり、小松神社ともいわれています。
御祭神は雨之御中主大神(あめのみなかぬしのおおかみ)、高皇産霊大神(たかみむすびのおおかみ)、神皇産霊大神(かみむすびのおおかみ)になります。
古事記によると天と地ができた世界の始まりに最初に生まれたとされる三柱の神々になります。
御利益は健康長寿、良縁祈願、事業成就、厄除けになります。
宇宙の起源とも伝えられた雨之御中主大神は北の中心に位置する高貴な星と崇められ、北極星が不動の星となり妙見信仰となります。
平安時代に弘法大師が交野に修法をされた際に七曜の星が3ヶ所に分かれて地上に降りました。
その1つがこの星田妙見宮であり現在も降臨したと伝えられる磐座(いわくら)を影向石(ようごうせき)としてお祀りされています。
星にまつわる神社ですので星田妙見宮では星祭りが2月8日、伝統的な七夕祭りが7月6,7日、星降り祭りが7月23日に行われています。
アクセス
JR「星田駅」から徒歩20分
京阪電車「私市」から徒歩20分
京阪バス「妙見坂7丁目」から徒歩5分
駐車場
- 参拝者駐車場
- 裏参道参拝者駐車場
利用時間ー7:30~17:00
※参拝者駐車場は駐車スペースが大きく、正面の鳥居すぐ横ですのでおすすめの駐車場です。
「犬の散歩禁止」
入口の鳥居近辺に「犬の散歩禁止」と書かれた立て札があります。
神聖なる境内ではトイレマナーなどの関係もあり、この神社は犬は禁止のようです。
愛犬家の人は参拝の間は車の中でお留守番させて参拝終わりに愛犬のご褒美として表参道前の妙見河原をゆっくりと散歩させている方が多くいます。
桜の季節はととてもきれいな桜並木になるので気持ちのいいお散歩が愛犬と一緒に楽しめます。
小型犬はバックに入れての参拝なら可能ですが参拝道が急な石階段が多く道も険しく危ない事もありますのであまりおすすめはできません。
我が家の愛犬はバックに入れて参拝にいってみました。
表参道入口
駐車場横の表参道には入口の鳥居があります。
鳥居横の灯篭も少し変わっていて狛犬に似ているのか狛犬なのかは分かりませんが灯篭に付いています。
かわいい灯篭です。
鳥居を一礼してくぐると立派な狛犬がお迎えしてくれます。
参道には交野が原の「七夕伝説」を分かりやすくイラスト付きで説明されており、七曜星の「降星伝説」もイラスト付きで説明されている看板が立てられています。
次は妙見信仰の伝来を絵本のようにとても分かりやすく説明された看板がずらっと何枚も並んでいます。
妙見信仰
妙見信仰とは北極星もしくは北斗七星を神として祀る信仰です。
弘法大師空海が唐(中国)から「宿曜経」という星占いや密教を日本に持ちこみ、日本古来からある山岳信仰や民間信仰、そして陰陽師、武士道や観音信仰を組み合わせた信仰になります。
映画「君の名は」を感じることができる神社
参道の中の二の鳥居をくぐると一気に神聖な雰囲気が漂っています。
大きな杉の木に囲まれて異空間のようです。
この妙見の山には隕石が落ちた記録が残されており、山の大部分が吹き飛ばされ大きくU字にへこんでいます。
参拝しながら宇宙の神秘を感じ、隕石の落ちた衝撃を感じとることができます。
大ヒット映画「君の名は」での物語でも隕石のお話になりますが、この星田妙見宮も隕石落下地点ですので「君の名は」のほんとの聖地ともひそかに囁かれています。
「君の名は」の聖地巡りを楽しみたい方はおすすめです。
守護星
境内には北斗七星の守護星をご自分で調べられる表や星田妙見にある七星如意輪観音様の場所が表記されています。
自分の本命星と元辰星を調べて自分の観音様に礼拝してまわります。
普通の神社と参拝方法も違い、星の神秘を感じます。
御神木「親子杉」
参道右手に大きな杉の木が祀られています。
触ることはできないので手を合わせてパワーをいただきます。
自然の力は絶大な力でとても大きな杉の木の先は空高い場所にあり見上げていると気持ちも上向きになります。
地蔵尊堂・祖堂舎・庚申社
親子杉の横に地蔵尊堂・祖堂舎・庚申社があります。
すべての生き物を救ってくれるお地蔵様もありすべての神様に手を合わせていきます。
きれいなお社になっており気持ちが清らかになっていきます。
手水舎
地蔵尊堂・祖堂舎・庚申社から反対側の鳥居の方に歩いて行くと右手に手水舎があります。
地蔵尊堂・祖堂舎・庚申社を道なりにまっすぐ行く道もありますがそちらは帰り道になりますので必ず反対側の三の鳥居の方に歩いて行きましょう。
三の鳥居横に手水舎がありますので参拝する前には必ず自分自身を清めてからお参りします。
手水舎の作法
柄杓に水をたっぷり汲みます。
たっぷり汲んだ水を最後まで使えるよう少しづつ使います。
柄杓を右手に持ち左手に水をかけます。
次に左手に持ちかえ右手にかけます。
また右手に持ちかえ左手に水を受け、口を清めます。
最後に柄杓を立てて柄杓の持ち手(柄)の部分を流します。
ここまでを1回のたっぷり汲んだ水で使い切るようにしましょう。
柄杓を元の位置に戻します。
コロナ対策のため柄杓が使えない場合がありますので柄杓がない場合は流れている聖水で順番通りに清めてください。
下社稲荷社
三の鳥居横に下社稲荷社があります。
稲荷社は朱い鳥居が並んでいるのですぐに分かります。
御利益は五穀豊穣となりますが豊作の意味もあり商売繁盛ともいわれています。
お稲荷様といえば朱い鳥居が連なって並んでいますが願いが通るという意味もあるんです。
いいご利益に恵まれますように手を合わせていきます。
驚異的な石段の始まり
三の鳥居をくぐるとすぐに目に入ってくるのが急な石段が続いて行く道です。
隕石が落ちた時にできたくぼみで急な階段が続く道になっていくようで正直、結構険しい道のりです。
愛犬をバックに入れているので慎重に登っていきます。
これを見ると安全を考えて愛犬をお留守番させておくことがいいようにも思えます。
七星塚「貧狼星」
石段の途中には七星塚があります。
最初の七星塚は貧狼星です。
本命星は子になり、元辰星は男性は未、女性は巳になります。
御真言はオン・ダランヂ・ダランヂ・ウンです。
真言とはサンスクリット語のマントラの訳語になり、仏の真実の言葉という意味になります。
自分はすべての七星塚に手を合わせていきます。
七星塚「巨門星」
まださらに石段を登っていくと絵馬堂の前の右手に七星塚「巨門星」があります。
本命星は丑・亥になり、元辰星は男性は辰・午になり、女性は午・申になります。
御真言はオン・クロダラタ・ウンです。
絵馬堂
石段を登った先に休憩所にもなる絵馬堂があります。
絵馬堂にはベンチが並んでおり石段で疲れた体の休息ができます。
休息しながら絵馬堂内には七夕のお話の織姫と天の川の大きな絵が飾られており千羽鶴が並んでいます。
休憩しながらも目を楽しませてもらえます。
ここからもまだ石段は続きますのでゆっくりと休息してからまた頑張って石段を登っていきます。
七星塚「禄存星」
石段を登っていくと七星塚の一つ禄存星があります。
本命星は寅・戌になります。
元辰星は男性は巳・酉になり、女性は卯・未になります。
御真言はオン・ハラタギャ・ウンです。
七星塚「文曲星」
石段をさらに進むと七星塚「文曲星」があります。
本命星は卯・酉になります。
元辰星は男性は寅・申になり、女性は辰・戌になります。
御真言はオン・イリダラタ・ウンになります。
鳥枢沙摩明王
七星塚「文曲星」の近くに鳥枢沙摩明王のお社があります。
この世の一切の汚れを焼き尽くすといわれる五大明王の一尊になります。
不浄を清めるともいわれています。
愛犬とともに清めてもらいます。
星にまつわるお守りや御朱印帳
石段をさらに上がっていくと社務所が見えてきました。
社務所には星にまつわるお守りや御朱印帳、お札など珍しいものがたくさんあります。
北斗七星霊符のお守りもあり本命星と元辰星のセットのお守りになります。
この霊符は寿命と運気を守るお守りになり、神社では珍しい星の加護が受けられるお守りです。
霊符のなかでも「太上神仙鎮宅七十二霊符」があります。
七十二の災いを鎮める霊符として朝夕に心をこめてお祈りすることでご利益がある最強といわれる霊符になります。
陰陽道最高の神といわれる太上神仙鎮宅七十二霊符はかなり強力な霊符でお値段は少しお高くなりますがあらゆることから身を守ってくれる霊符として有名になり、購入していく人も多くいます。
妙見山は江戸時代以前より御神水も湧き出ており明星水と呼ばれる御神水に浸して良運を授かる水みくじもあります。
星田妙見宮の御朱印帳は星のデザインになっており、とてもお洒落にみえて購入しました。
桜限定の御朱印もあったのでセットで購入!
これからの愛犬との御朱印集めが楽しくなります。
絶景スポット
社務所の向かい側と最後の石段を上がった場所は絶景の景色が見えるスポットになります。
山の上から見る街の景色はとてもきれいで広大な景色を見ていると晴れやかな気持ちにもなります。
ここまでくると疲れも吹っ飛びますね。
鎮宅霊符社・三宝荒神社・拝殿
この神社には本殿なるものはなく山の頂上に鎮宅霊符社・三宝荒神社・拝殿があります。
最後の石段を登る場所に神々しい狛犬が2対たっています。
陰陽道のお社ですので拝殿にはみたことのない物がたくさんあります。
お社の上を見ると円になった干支と方角などを示したものがあり何か意味があるものだと思います。
ご加護がありますよう愛犬とともに手を合わせます。
拝殿前には「おもかる石」があります。
願い事を願いながらおもかる石を持って、持ち上がると願いが叶うと言われています。
ぜひやってみてくださいね。
拝殿を左に進むとお社が2社並んでいます。
三宝荒神社は火の神様になり、不浄と災難を取り除く神様として名高いお社です。
神符霊宅鎮のお社は八角の鏡があり陰陽道を思わせるお社になっています。
気持ちを込めてこの2社に手を合わせていきます。
織女石(たなばたせき)
この神社の御神体になる織女石(たなばたせき)が拝殿の奥にあります。
星石ともよばれ奥にもう一つの岩石があり合わせて2体の岩石が祀られています。
この星田妙見宮の1番のパワースポットとして多くの参拝客が手を合わせています。
目の前に見る大きな岩に驚きは隠せません。
この大きなパワーをいただきたく手を合わせます。
豊臣稲荷社
拝殿から石段を下りていくと笑ったような狛犬の横に豊臣稲荷社、豊正豊玉龍王社、青龍社の看板があります。
左に下っていく石段がありますので進んでいきます。
道は険しく上り下りが何度もあります。
木の根が張っているので足元には要注意です。
左側に赤い豊臣稲荷社が見えてきました。
稲荷社ですので朱いお社になっており神聖な空気が感じられる場所に建てられています。
豊かになることを願って手を合わせます。
豊正豊玉龍王社
豊臣稲荷社からまだまだ険しい道を進みますと豊正豊玉龍王社があります。
真っ赤なお社が静かな場所にひっそりと建っています。
水を司る神様として龍は古来より祀られてきました。
農作物には水が命ですので大切にされている神様にもなります。
感謝の気持ちを込めて手を合わせます。
白髪大明神
一番奥には白髪大明神の石碑があります。
石碑には豊臣大明神、春日大善神、豊川茶枳尼真天(豊川稲荷)、常富大明神(南無妙法蓮華経)と刻まれています。
豊臣稲荷社の守護神のために祀られているともいわれていますが真実は分かりません。
ともあれ幸せを願って手を合わせます。
七星塚「廉貞星」
白髪大明神から社務所の方面の元の道へ戻っていくと帰り道の「登龍の滝」への案内看板がありますのでそちらに進んでいきます。
急な石段を下りていくと途中に七星塚「廉貞星」があります。
本命星は辰・申になります。
元辰星は男性は卯・亥になり、女性は丑・酉になります。
御真言はオン・ドタラニ・ウンになります。
登龍の滝
石段を下りきった場所に登龍の滝があります。
登龍の滝は816年の7月23日にこの地に隕石が落下した場所になります。
隕石落下の衝撃でくぼみができ、滝壺になったといわれており、この神社のパワースポットになります。
この場所に落ちた隕石は北斗七星と同じ方向にあるペルセウス座流星群の母彗星スイフト・タットル彗星からの隕石といわれています。
この滝は大きな滝ではなく小さな滝でくねくねとした滝の姿が龍の姿に見えることから「登龍の滝」と言われるようになったのでしょうか。
滝のふもとには不動明王が威厳を放っています。
守護人としてこの地を守っているようにも感じられます。
隕石落下地点に立っていることでパワーを授かるような気分になります。
聖地と呼ばれる場所にふさわしい場所です。
金色竜王社
登龍の滝の端の方に小さなお社と石碑が建っています。
石碑には滝を登る鯉が描かれています。
分かりにくい場所になりますが神聖なる地でのお社なのでこちらのパワーも授かれそうです。
御神水「明星水」
江戸時代以前よりこの妙見の山に湧き出ている水は御神水「明星水」と呼ばれています。
御神水は穢れを祓う、清める水として持ち帰る人も多くいます。
人の気力が弱まると運気が下がり、悪い事も重なると言われますが御神水を使うと清める力で運気が上がると言われ、浄化の効力があります。
この明星水で自らを浄化して明日からの運気を上げたいと思います。
七星塚「武曲星」
登龍の滝近くにある七星塚が「武曲星」になります。
本命星は巳・末になります。
元辰星は男性は子・戌になり、女性は子・寅になります。
御真言はオン・ギャトロ・ウンです。
七星塚「破軍星」
この「破軍星」が最後の七星塚になります。
本命星は午になります。
元辰星は男性は丑になり、女性は亥になります。
御真言はオン・バサダ・カンタ・ウンです。
石舞台の近くに建てられています。
野鳥観察も楽しめる
この星田妙見宮では野鳥観察も楽しめるようで木々に野鳥の写真が貼られています。
きれいな色の野鳥からとってもかわいい野鳥まで見られるのでバードウォッチングを楽しみながら参拝することができます。
野鳥が見つけられなくても写真で楽しむこともできるのでありがたいですね。
愛犬を車でお留守番させた人は参拝後のお散歩を楽しむ
急な階段など多いことから危険なので愛犬を車でお留守番させた人は参拝後に神社前にある妙見川沿いの妙見河原のお散歩を楽しむ事ができます。
川沿いには芝生の散歩道もあり、ゆっくりと愛犬との時間を楽しめます。
春には「妙見の観桜」としても有名な桜通りになっており、交野百景に選ばれた絶景を楽しめます。
四季折々の景色を楽しむにはとてもいいお散歩道です。
愛犬家も多くいますので犬の社会勉強にもなりますよ。
終わりに
「君の名は」の隠れた聖地ともいわれる星田妙見宮は星の加護を受けた強力なパワースポットでした。
愛犬との参拝には「犬の散歩禁止」と「急な階段」などおススメできる場所ではありませんが普通の神社とは違うパワーをもらえる行ってみる価値のある神社です。
愛犬とのお散歩が楽しめる妙見川もありますのでお留守番させたワンちゃんはぜひご褒美のお散歩を楽しんでみてください。
みなさんのご参考になれれば幸いです。