西日本でおなじみの十日戎を家族の一員の愛犬と一緒に商売繁盛祈願できたらいいなと思いませんか?
そんな思いで十日戎に我が家の愛犬と一緒にテレビでも有名な「西宮神社」に行ってきました。
西宮神社
兵庫県西宮市にある「西宮神社」は別名、「西宮えびす」としても有名です
御祭神は福の神として名高いえびす大神をお祀りしている総本社になります。
- 第一殿はえびす大神
- 第二殿は天照大御神、大国主命
- 第三殿は須佐之男大神
御祭神の三神は日本書紀本文によるとなんと兄弟の神様と言われています。
表大門は豊臣秀吉によって奉献され桃山建築の遺構を残したままの全長247mの大練塀とともに重要文化財に指定されています。
境内の本殿裏側にある「えびすの森」は兵庫県指定の天然記念物になっています。
十日戎の3日間は西宮神社周辺の道路は歩行者専用道路となる交通規制が行われていますので大変混雑します。
公共交通機関での参拝がおすすめです。
車での参拝の方は少し離れた場所になりますがたくさんのコインパーキングがありますのでコインパーキングへの駐車をおすすめします。

十日戎
十日戎とは漁業の神様、五穀豊穣の神様、商売繁盛の神様として有名な七福神の中のえびす様を祀るお祭りになります。
1月の9日、10日、11日の3日間で行われます。
9日は宵戎(よいえびす)10日は本戎(ほんえびす)11日は残り福といいます。
西宮神社での十日戎の3日間は毎年約百万人の参拝客で賑わっています。
特に1月10日、早朝の開門神事の「走り参り」は1番福をめぐって参加者が境内を走り、毎年テレビで話題になっている福男選びがとても有名です。
日本三大えびす神社とは
十日戎のお祭りでは有名な日本三大えびす神社があります。
- 京都ゑびす神社(京都)
- 今宮戎神社(大阪)
- 西宮神社(兵庫)
この三大神社での十日戎は毎年大変賑わいを見せています。
なかでもテレビで放映される走り参りの福男選びをしている西宮神社の知名度はとても高くなっています。
表大門
西宮神社の正門となる「表大門」は十日戎の賑わいを見せています。
国指定重要文化財にもなっている門に一礼して愛犬と通ります。
愛犬はバックにて参拝です。
十日戎の日は多くの参拝客で足元を歩く小型犬は思わぬ事故になりかねないのでバッグ、もしくはカートでの参拝がおすすめです。
中・大型犬は人混みを避けて歩くことがおすすめです。
神社は神聖なる地ですので愛犬のトイレマナーには気をつけましょう。
古札納所
門を通り過ぎると左右に去年の福笹や熊手を返納する「古札納所」があります。
神社で購入したお守りやお札などのご利益は1年間で終わるとされ、新しい物と交換した方がいいといわれていますが福笹なども同じです。
十日戎で購入した福笹や熊手は購入した神社へ返納することがマナーですがどうしても入手した神社へ行けない場合は十日戎の行事を行っている神社へ返納することも可能です。
西宮神社の十日戎の人の多さを物語るような返納の量にとても驚きました。
これまでの感謝の気持ちを込めて投げないよう丁寧に返しましょう。
参道
参道の脇には松林があり、両側に屋台が立ち並んでいてとても賑わっています。
屋台やお店などでの飲食を楽しみたい方は参拝、福笹など購入するまでの間がおススメです。
理由はお参りの帰りに寄り道をするとせっかくの福を置いていってしまうといわれているからです。
ですので屋台での飲食は早めにしておきましょう。
参道を進んで歩いていると「福男選びの時にここを走るんだなぁ」と思いながら歩いてしまいます。
しめ縄の門をくぐり左側にきれいな馬舎があります。
輝くような馬に愛犬と一緒に手を合わせていきます。
祈祷殿の前に鳥居がありますので一礼してくぐります。
商売繁盛の鮮やかな色の旗が並んでいます。
十日戎ならではの賑わいです。
本殿
赤い柱のきれいな本殿が見えてきました。
御祭神はえびす大神、天照大神、大国主大神、須佐之男大神になり商売繁盛や大漁満足、家内安全の御神徳があります。
商売繁盛祈願をこちらで願います。
二礼二拍手一礼で参拝します。
この1年もいい年でえびす様のように笑顔でいられるよう愛犬と願いました。
招福大まぐろ
本殿の向かいには招福大まぐろがあります。
この年は体長2.3m、重量230㎏の鹿児島県産本まぐろでした。
大漁と商売繁盛祈願を願って昭和45年から始まりました。
毎年本まぐろの大きさは違いますが体長2.5~3.0mの大物です。
本来ならまぐろに賽銭を貼り付けると「お金が身に付く」とされ、商売繁盛や豊漁等の願掛けとしても招福本まぐろは西宮神社での名物の一つとなっていましたがコロナ感染予防のためアクリル板からの見物です。
りっぱなまぐろを見るために多くの人が見ています。
私も愛犬と一緒にじっくり観察してしまいました。(笑)
御掛鯛
招福本まぐろの向かいに「御掛鯛」があります。
えびす様はいつも鯛を脇に抱えている姿が印象強くあり、古来より豊漁をもたらす神として信仰されています。
そのえびす様の姿から江戸期の初戎には多くの漁業関係から鮮魚をお供えされるようになり、1808年には塩物問屋より「御掛鯛」の奉献があり、その後明治になるまで御掛鯛が引き継がれていきました。
今でも吉事の祈りに2尾の鯛を結んで奉納する御掛鯛が続いています。
多くの人が御掛鯛を奉納しているので多くの鯛がきれいに並んでいます。
賑やかなえびす様のお祭りにとても似合う御掛鯛です。
火産霊神社・六甲山神社・百太夫神社
本殿の横に小さなお社が並んでいます。
火産霊神社(ほむすびじんじゃ)と百太夫神社(ひゃくだゆうじんじゃ)、六甲山神社(ろっこうさんじんじゃ)と並んでいます。
火産霊神社は火鎮めの神様になり、百太夫神社は人形操りの祖神であり芸能の神様、そして子供の守り神になります。
六甲山神社の御祭神は菊理姫命になり水そして山の守り神として信仰されています。
愛犬と手を合わせて祈ります。
大国主西神社
3つのお社の横に大国主西神社があります。
御祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)・少彦名命(すくなひこなのみこと)の二柱の神様をお祀りしています。
この神社は平安時代に書かれた神名帳に載せられている由緒深いお社になります。
ご利益は縁結びや諸行繁栄とされており、多くの人が手を合わせています。
私も愛犬とともにご利益を願って手を合わせます。
福笹
十日戎といえば「商売繁盛笹もってこーい!」でおなじみのえびす様の福笹がないと話になりません。
福笹とは家庭や会社、お店などに福を招くと言われる縁起物になります。
笹にはえびす様のお札、鯛や小判など吉兆といわれる飾りの縁起物を付けており、えびす様のお祭りの十日戎の授与品とされています。
西宮神社の福笹はプラスチック製の笹に西宮神社のお札、鯛や鈴が付いており、小で1,000円、大が3000円となっており福娘さんから授与されます。
福笹の授与する場所がずらっと並んでおり、どの場所で買うか悩むくらいですが福笹はどれも同じなので思いつくところで並び購入します。
我が家は大の福笹を福娘さんからいただきました。
プラスチック製の笹なので色褪せたり枯れたりする心配はありません。
愛犬は不思議そうに見ていましたが一緒に商売繁盛祈願してね。(笑)
熊手・福箕
十日戎では福笹のほかに縁起物として熊手(くまで)や福箕(ふくみの)もあります。
熊手は掃除のときなどに物をかき集めることから「福や金運をかき集める」として招福の縁起物とされています。
福箕は熊手でかき集めた福や金運をすくい取るザルの役目になり、今の時代で言うと「ほうきとちりとり」のような役目ですね。
両方を一緒に買うのは悩むという方は1年おきに「熊手」「福箕」を買うといいともいわれています。
縁起物がたくさん並ぶお店はとっても明るくてキラキラしています。
お値段は500円から驚きの数十万円まで幅広くあります。
お店の人とお喋りをしながら選んでいると愛犬連れの方が偶然、横にずらっと並んでいました。(笑)
愛犬も社会化勉強ができますね。
悩んだ末に今回は熊手を選びました。
来年は福箕を買おうと思います。
福笹・熊手・福箕の飾る場所とは
十日戎の縁起物にも飾る場所が決まっています。
神棚のある家は神棚に飾り、神棚がない場合は清潔な場所で目線より高い位置に飾ります。
方角は神社のお札と同じ東向きか南向きになるように飾りましょう。
戎あま酒
帰り道に休憩所のある「戎あま酒」のお店があります。
ノンアルコールのあま酒ですので運転していても安心して飲めます。
温かい飲み物を飲んで愛犬と一緒に休憩します。
寒さで冷えた体に甘くて温かい飲み物はなんだかほっとします。
愛犬連れでゆっくりと休憩ができ、とても美味しい甘酒を堪能できました。
南宮神社
南宮神社の御祭神は豊玉姫神(とよたまひめのかみ)・市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)・大山咋神(おおやまくいのかみ)・葉山姫神(はやまひめのかみ)が祀られています。
廣田神社摂社の古社となります。
こちらでは勝ち運の神さまからの必勝のお守りが人気があり多くの参拝客が並んで購入していました。
沖恵美酒神社
沖恵美酒神社(おきのえびすじんじゃ)の御祭神は沖恵美酒大神が祀られています。
えびす様は両参りとされており別名あらえびす様と呼ばれています。
沖恵美酒神社にはえびす様の荒御魂を祀っているともいわれています。
本殿は穏やかな優しいえびす様であらえびす様は勇敢で力強いえびす様になりますので両方参ることでさらにえびす様の福が授かるといわれています。
えびす様にお参りに来たら必ず沖恵美酒神社にもお参りするようにしましょう。
終わりに
十日戎はとてもにぎやかな楽しいお祭りです。
縁起物を選ぶ楽しさもありますし1月の寒さの中でも寒さをとばす位の活気があります。
愛犬連れの方も多く参拝していますので犬の社会化勉強にもなります。
みなさんも愛犬と一緒に家内安全、商売繁盛祈願を楽しみましょう。
皆さんの愛犬ライフの参考になれれば幸いです。
そして参拝が終わると寄り道をせずまっすぐに帰りましょう。
せっかくの福を置いていってしまいますよ。