計り知れないパワースポット。いわゆる聖地・熊野本宮大社にお参りにやってきました。
家族の一員の愛犬とともに参拝です。
愛犬連れでない方もぜひご覧ください!
熊野本宮大社
和歌山県南部に大きな三つのお社があります。
熊野速玉神社、熊野那智大社、熊野本宮大社とあり熊野三山と呼ばれています。
その熊野三山をお参りするための道が世界遺産に登録された熊野古道(熊野参詣道)になります。
熊野の大自然とともに神が降臨されたと伝えられ仏教の聖地となりました。
また本宮は西方極楽浄土の地としても考えられ、多くの人がお参りするようになり”お参りから帰ってくる=生と死”が結びつき「蘇りの聖地」ともされています。
主祭神は家津美御子大神(スサノオノミコト)です。
駐車場
無料駐車場があります。
- 瑞鳳殿(ずいほうえん)の横
- 河原
河原の駐車場は駐車スペースも多くありますので車での参拝も安心です。
鳥居
平安時代の上皇もお参りしていたと言われ、長きにわたり多くの人に信仰されていた熊野本宮大社。
鳥居の前にはシンボルの八咫烏(やたがらす)の旗がたてられています。
八咫烏(やたがらす)
八咫烏は日本神話において導きの神と信仰されています。
熊野三山においてはカラスは神の使い(神使)とされており、八咫烏は熊野大神に仕える存在として信仰され、熊野のシンボルになっています。
太陽の化身ともいわれる八咫烏の姿は三本足のとても大きなカラスになります。
八咫烏の三本の足は天、地、人を表します。
意味としては神と自然と人は同じ太陽から生まれた、いわゆる兄弟であることを示しています。
「古事記」「日本書紀」「延喜式」などにも古くから八咫烏が登場しています。
あの日本サッカー協会のマークも八咫烏になっていますので日本代表サッカー選手や関係者など必勝祈願に参拝されているようです。
シンボルマークに感動したら神聖なる地へと鳥居をくぐります。
この鳥居は神の領域と人の領域の結界を表しています。
一礼して鳥居をくぐります。
参道の中央は神様の通り道とされていますので神社などでは右端を歩きます。
愛犬もご機嫌で歩いています。(笑)
杉の並木道に神聖なる地にあった真っ白なイメージののぼり旗が参道に長く立ち並びとても美しく見られます。
石段はなんと158段あります。
ここからは石段が長いので愛犬の足を悪くしないようバッグに入れて石段を上がります。
祓戸神社
参道を中腹まで上がりますと左側に「祓戸大神」があります。
祓戸大神は名前の通りお祓いをする神様で心身ともに清めるためにお参りしてから本殿に進みます。
祓戸大神へお参りの列ができますので並んで待ちます。
心身ともにお清めが終わると石段をひたすら本殿に向かうために歩きます。
手水舎
右側に大きな手水舎があります。
手水舎はお参りする手を清めるので参拝前に清めておきましょう。
手水舎の作法
柄杓に水をたっぷり汲みます。
たっぷり汲んだ水を最後まで使えるよう少しづつ使います。
柄杓を右手に持ち左手に水をかけます。
次に左手に持ちかえ右手にかけます。
また右手に持ちかえ左手に水を受け、口を清めます。
最後に柄杓を立てて柄杓の持ち手(柄)の部分を流します。
ここまでを1回のたっぷり汲んだ水で使い切るようにしましょう。
柄杓を元の位置に戻します。
現在コロナ対策のため手水舎は使えません。
手水舎でのお清めが終えると本殿の参拝へ進みます。
本殿
本殿内(神殿)は神聖なる場所ですので愛犬はバックまたはカートに乗せて入れます。
熊野本宮大社は「愛犬は家族の一員ですので一緒にお参りしてください」と立て札にも書いていてくださる愛犬家にとても優しい神社です。
神様の領域ですので「ペットはバックかカートに入れてお参りください」とのことです。
さっそくバッグに入れて一緒に本殿にお参りします。
熊野本宮大社は参拝順序があります。
本殿内は神聖なる場所ですので撮影禁止です。
神殿の参拝順序は図で説明します。
まず門をくぐると正面に図のように神殿が横一面に並んでいます。
神殿前には四つのお賽銭箱があります。
お参りする順番は図の通りです。
右から2番目の証誠殿(素戔嗚尊)が1番目。
1番目の左隣の中御前(速水大神)が2番目。
2番目の左隣の西御前(夫須美大神)が3番目。
1番目の横の右端の東御前(天照大神)が4番目。
そして最後に4番目の横の少し離れた小さな神殿の満山社(結びの神・八百萬の神)が5番目
(5番目の神殿は少し離れていますので図にはありません)
お参りは二礼二拍手一礼です。
人の列を順番に並びお参りしていきます。
愛犬とともにご加護がありますように。
お守り・授与品
本殿の鳥居を出てすぐ左側に授与品やお守りがあります。
八咫烏の立派な御朱印帳もあります。
さまざまなお守りにも八咫烏が描かれています。
八咫烏は導きの神様とされているので日本サッカー界では勝利への導きとして深く信仰されています。
再生の地となる熊野本宮大社の神殿に使用した檜皮を再生した再生お守りもあります。
興味深いお守りが多くある中、愛犬に優しい神社ならではのお守りがありました。
ペットお守りです。
交通安全・健康長寿の八咫烏デザインのお守りで色も選べます。
愛犬家にはペットお守り嬉しいですね。
八咫烏ポスト
本殿の鳥居を出て右側に行くととても変わったおしゃれな八咫烏ポストがあります。
珍しい真っ黒のポストは神の使い・八咫烏の色になり神聖な色となります。
社務所にて八咫烏のはがきとして投稿できるポスト絵馬が販売されています。
自分自身、または大切な人へ神聖なる地から届くはがきはご利益がありそうです。
社務所にて熊野本宮のスタンプも押していただけるのでスタンプ付きのはがきを送りたい方は社務所にて声をかけるといいですよ。
ひそかな撮影スポットにもなっているのでぜひご覧になってみてください。
もうで餅
お参りを終え158段の石段を下ります。
鳥居をくぐると右側に「熊野もうで餅」なるものがあります。
八咫烏のデザインが大きく描かれています。
もうで餅の名前の由来は”詣でる=参拝”になり、熊野に多く訪れる参拝者の無病息災を祈願して作られています。
無病息災を願っていただきました。
お餅で餡を包んで米粉をまぶした物になり食感もモチモチしてほどよい甘さのとても美味しいお餅でした。
産田社
鳥居から向かいの国道168号線を横断して世界遺産熊野本宮館横を河原方面に向かってまっすぐ細い道を進むと右手に大きな鳥居が見えます。
細い道のつきあたりで熊野本宮館の裏手になる場所に「産田社」があります。
御祭神は伊那那美命(いざなみのみこと)(荒魂)になり女性の守り神になります。
八百万(やおよろず)の神々をはじめにすべてを生み出されたことから「産土の神」と祀られています。
子授けや安産にご利益があり「産守り」もあります。
多くの神を生み出した神様ですので新たなものを生みだすパワースポットとしても有名です。
大鳥居
産田社から大きな鳥居に向かって進むと大斎原の入口になる大鳥居です。
昔からの変わらぬ日本の風景を思い出させてくれる懐かしい風景の道ですね。
そして遠くからみてもひときわ目立つとても大きな鳥居になります。
素戔嗚尊(すさのおのみこと)が大地が荒れ果てていることを嘆き自ら木を手植えされ「木の国=紀の国」と名付けられました。
皇紀二六六一年、神と自然と人が共にあるよう熊野本宮大社の熊野信仰の原点となる大斎原に日本最大の第一鳥居を建設することになりました。
幅42メートル、高さ34メートルの八咫烏を掲げた天下一の大鳥居です。
神様のいる場所が一目で分かるほどの立派な鳥居で神聖なる地へ足を踏み入れます。
鳥居をくぐる時は必ず一礼です。
大斎原(おおゆのはら)
鳥居をくぐると右側に手水舎があります。
正面の大きな木々の間は自然を肌で感じます。
世界遺産登録の石碑が建てられています。
紀伊山地の霊場と参詣道での世界遺産登録です。
2004年7月に「世界の文化及び自然遺産の保護に関する条約」の世界遺産一覧表に登録されました。
自然豊かな参道をあるいて奥に進んでいきます。
奥に行くと右手に大きな聖地なる地があります。
奥の石祠の場所は神聖なる地になりますので撮影禁止になります。
ペットの入場も禁止です。
※立て札がありますので分かりやすくなっています。
現在の熊野本宮大社はかつてこの場所にありました。
熊野の神々は大斎原の中洲、イチイの巨木の梢に三体の月の姿で降臨したと伝えられています。
神の神聖なる地として熊野川、岩田川、音無川の三つの川が合流する大斎原の中州に熊野坐神社(くまのにますじんじゃ)現在の熊野本宮大社がありました。
森に囲まれた中洲中央に横1列に並ぶ十二柱の神々を祀る社殿と上神楽所、その前には大きな礼殿があり、その他にもいくつもの摂末社が立ち並び宝殿、文庫、神馬舎、能舞台など当時は1万坪を超える境内でした。
1889年(明治22年)、熊野川の大洪水によって建造物が倒壊しましたが上四社(三棟)はかろうじて倒壊を免れました。
その後、上四社は現在の熊野本宮大社に移動し、倒壊した中社、下社と摂末社の神々を二基の石祠にそれぞれ祀られ、現在の大斎原に鎮座しています。
愛犬は家族一人と入口で待機し、交代でお参りします。
緑の大きな広場の中央に石祠が祀られており周りは木々に囲まれています。
入ってみれば「神聖なる地」といわれる場所はとても静かで木々が風に揺られる音がとても心を落ち着かせてくれます。
ここで神と自然と人は共にあるといわれることが分かるような気がしました。
熊野川
参拝を終えると前に大きな川があります。
この一番大きな川は熊野川になります。
愛犬の好きな水遊びで一休憩です。
昔の人は小さな音無川を越えて境内に参拝していました。
参詣者は足を濡らさなければ境内に入れないため「濡藁靴(ぬれわらくつ)の入堂」といいすべての参詣者が自然に身を清めていたそうです。
河原には多数の石を積んだ場所が見られます。
ここは再生の地とされ極楽浄土とされているので三途の川の賽の河原とされているのでしょうか。
この世とあの世を連想させる石積の数の多さに驚きました。
さまざまな場所が神聖な地であるような感じがします。
川はとても澄みきったきれいな川で水深は浅く愛犬は自然と身を清めていました。
川沿いの堤防を歩いて元の場所に戻ります。
堤防を歩いていると気持ちのいい風と景色を感じながら歩けます。
どこからも大鳥居が見えています。
大自然の中を歩く=爽快感です。
気持ちよく歩いていくと元の場所の世界遺産熊野本宮館前です。
世界遺産熊野本宮館
168号線沿いに世界遺産熊野本宮館があります。
トイレもあり休憩もできます。
中にはさまざまな施設もあります。
多目的ホール、熊野本宮に関連した展示や世界遺産の展示、紀伊山地の霊場と参詣道について学ぶ場所など熊野について深く学べる場所です。
熊野のことを知れるありがたい場所です。
最後に
神聖なる地、蘇りの地といわれる熊野本宮大社は計り知れないパワースポットでした。
周辺にはお店やお土産屋さんなどもおおく観光にもいい場所です。
神と自然と人が共にあると肌で実感ができます。
愛犬にも優しい神社で安心してお参りもできます。
近くには愛犬との温泉を楽しめる川湯温泉もありますのでぜひ立ち寄ってみてください。
みなさんのおでかけの参考になれば幸いです。